2015年03月08日

季節時計

ぼくのなかには季節を感知する時計があるようです。ふだん意識している
つもりはないのですが、筋金入りの田舎者ですから、まもなく春というころには、
稲が植えられる前の田んぼや畦道(あぜみち)でレンゲや土筆を摘んでいる夢を見る。
山の斜面でワラビを採ったり、竹薮でタケノコを掘っている夢を見ることもあります。
トップ画像は、いまの自分の季節時計に合わせた、というわけです。

強い日差しが緑の葉を照らしはじめるころには、クヌギの林に行って夢中で
クワガタを採っている夢を見ます。まもなく山桜やウルシの葉が紅く色づきはじめ
ようかというころには、母と山でキノコ狩りをしている夢を見る。
というか、ぼくはそういう夢を見ることで、山や田んぼへ行かなくても、
まもなくそういう時期になることを毎年のように知る。

そういう夢を見ているときは、この上ない至福の瞬間です。幼いころの季節季節の
無性に楽しかった思い出が消えることなく心の片隅に残っているのでしょうね。
たぶんこの夢はぼくが生きている限りはくりかえしくりかえし現われ出てきて、
ぼくを癒してくれるつもりなのでしょう。やさしい夢。

今年の冬も厳しかったように思いますが、まもなくレンゲや土筆が夢に出て
くるはずです。あともう少しで待ち望んでいたなにかが必ずやってくる、
あともう少しで間違いなくなにかにたどりつく――こういう瞬間の時間の流れは、
流れ去る一分一秒がいとおしいような、惜しいような気がします。
季節があることに感謝しないといけないですね。待ち遠しい。
posted by pilz at 22:38| 京都 ☁| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする