2014年02月23日

『銀の匙』

わけあって夏目漱石を読んでいた。小学校のころから
何度も読んでいるが、改めて読んでみて、文章のうまさに唸った。
軽快だし、それだけでなくて、隠しきれないバックグランド
ないし蓄積――教養と言ってもいいかな、がにじみ出てきている。

前に藤本としというひとの文章を紹介したことがあって、
すごい教養のあるひとだと思っているのだけど、
明治の知識人として生きた漱石の教養は、もちろん
藤本としのそれとはちがう。藤本は生きることの多層性が
蓄積になっているし、漱石は知識の広範性が蓄積になっている。
ああ、わかりにくい文章を書いてしまった。許せ、ニャン吉よ。

先日、「明治以降の文学者で好きなのは誰ですか?」と
聞かれたので、ここに書いておきましょう。

漱石と鴎外をまず考えたけど、じつはいちばん好きなのは、
漱石に習った中勘助かもしれない。中の作品はみな好きだけど、
なかでも、漱石に激賞された彼の処女作、『銀の匙』が好き。
ときどき、少年の感性を思い出したくなったときに読む。
posted by pilz at 23:02| 京都 | Comment(0) | 好きな本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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