2014年05月11日

NHK「東海村臨界事故」取材班編『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』

品切れだと思っていたら、増刷されていた。「好きな本」として
紹介するが、この内容を好ましく思う人はいないだろう。
どうしてここで触れるかというと、ひとつの事実を伝えるものだから。

ものごとにはたいてい、べつの可能性があるものだが、
この本のなかには別の可能性が、別の選択肢がみえない。
まるで医療班の努力などないものであるかのごとくに、命が、
一直線に、着々と「朽ちていく」プロセスを追い続けねばならない。

「被曝治療は、近い将来、
勝つ見込みのある闘いだとは思えなくなった。」

どんでん返しの可能性のなかったこと、救いの可能性がなかったこと、
そういう事実を描いたドキュメント。
posted by pilz at 14:42| 京都 | Comment(0) | 好きな本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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